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沈黙

孤独に効く読書

沈黙/遠藤周作を読んだ。

 

一神教の世界での神は、日本で変質してしまう。あらゆる人々に語られてきた日本特有の現象。

 

いろんなものを取り込みアレンジして、ユニークなものを生み出す文化は素晴らしい。

 

ただ、一神教の世界における神からの視線を持っている奴らのほうが孤独には強いだろうな。家族が機能しなくなっている現代日本、孤独に心をやられてしまっている人々が増えている。俺もその一員になりつつある。

 

あと、戦国から江戸、戦前から戦後など激動期には、生まれた年によって天国から地獄の格差が発生するんだなあと改めてしみじみと思った。団塊団塊ジュニアの差なんて、それからみればぬるま湯だ。ジュニアはまだ裕福な団塊の恩恵を受けている人たちも多いだろうし。

 

キリシタン大名が存在した頃と、禁教になった以降と、信徒や宣教師にとっては天国と地獄ほどの差がある。宗教はチートレベルで心を強くすることが可能だけど、それだけ社会や為政者から迫害されるリスクが高まる。であるので、完璧なチートなどではなく、心強化のパラメーターに全振りという状況だったってのが近いか。

 

翻って現在、あらゆる自由が保障されている。歴史関連の本はよい。今って本当に恵まれているんだと思えるから。綺麗ごとばかりのファンタジー歴史ものは読む気がしないが、ガチの先人達の生きる為の苦闘が伝わってくる本は読みたい。